センター長ご挨拶

写真:センター長 藤沢 烈

センター長 藤沢 烈

〔プロフィール〕
一般社団法人RCF代表理事

一橋大学卒業後、マッキンゼー・アンド・カンパニーを経て独立し、NPO・社会事業等に特化したコンサルティング会社を経営。東日本大震災後、RCFを設立し、東日本大震災はじめ全国での復興事業及び地方創生事業を、行政や企業など多様なセクターとの連携を通じ展開している。Jリーグ理事、PwC財団理事、新公益連盟事務局長。

東日本大震災から10年が経ちました。原発事故からの避難地域12市町村※では、少しずつ帰還が進んでいます。復興に向けた最大の課題の1つが、「地域の担い手」にこの地域に来て頂くことです。12市町村による移住の取組を支え、全国の皆さまに移住の情報を伝えることを目指し、「ふくしま12市町村移住支援センター」を開設しました。移住を考える皆様には、「仕事」「生活」「制度」の三つの情報をお伝えしていきます。福島復興にむけて多様な仕事が生まれており、移住者の皆様への住宅と生活サービスも整いつつあります。こうした情報をお伝えするウェブサイトと相談窓口を運営していきます。12市町村での復興と移住が進むためには、何より地域の皆さまの支えが欠かせません。帰還された方、そうでない方、先に移住された方が力を合わせて復興に取り組まれてきており、皆さまの支えによって移住者が地域の担い手になることができます。センターは、福島に関わる全ての皆さまに感謝の念をもち、12市町村の魅力を伝えていきます。復興道半ばの12市町村での生活は、簡単とは言えないかもしれません。仕事も生活も、自ら切り拓く強さも求められます。ただ、福島の復興に関われる充実感と、雄大な自然や、実に豊かな米野菜や酒肴、温暖な気候、そして何より力強くも温かい福島の皆さまとの触れ合いがあります。想いをもった方をお一人でも多くお迎えしたいと考えています。どうぞ、ご期待下さい。

※12市町村とは、東京電力福島第一原子力発電所の事故に伴う避難指示等の対象となった市町村(田村市、南相馬市、川俣町、広野町、楢葉町、富岡町、川内村、大熊町、双葉町、浪江町、葛尾村、飯舘村)を指します。